こんにちわ!tsumuriです。
ついに緊急事態宣言が発令されましたね。
日本の法律ではそこまでの拘束力は持たずあくまで自粛の要請になるそうな。
自宅でゆったりと過ごす皆さんへおすすめの小説を紹介します。
- 阪急電車
- MOMENT
- ハッピーバースデー
- 容疑者Xの献身
- 恥知らずのパープルヘイズ
- さよならドビュッシー
- 死神の精度
自宅待機中に見たいおススメ小説7選!!
こちらもご覧下さい→自宅待機中に見たいおススメ映画7選!!
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目次
おススメ小説①阪急電車
有川浩さんの作品で実際の阪急電車の駅などをモチーフにその電車に乗る人達のドラマを描いています。
正志は、図書館でよく見かける女性と電車で隣り合わせます。正志は図書館で彼女と本の趣味が合いそうだと気になっていましたが、ずっと声を掛けられないでいました。
隣の席の彼女が窓を眺めた後、正志に声を掛けてきて…。
誰かにとっては大したこと無い事でも、他の誰かにとっては一生もののストーリー。
宝塚駅から西宮北口駅までの8駅の往路と復路の物語。
一つ一つの物語が密接に絡み合っており、重なり合う展開を楽しめます。
何より読みやすいので小説が多少苦手な方でもきっと楽しめますし、女性作家さんならではの乙女心の描写がとても素敵です。
読み終えた後の心地よさは本当におススメです。
おススメ小説②MOMENT
本多孝好さんの小説。
病院の清掃のバイトをしている主人公、大学生の神田。ひょんなことから死を間近にした患者の願い事を1つ叶えるという仕事人の話知る。
お人好しの神田はとある患者の願いを叶えてしまう…。
「死」について深く考えるきっかけに。
余命わずかの患者さんの願いを叶える。特に金銭的な見返りを求めてないのであればそれはただの自己満足に過ぎない。…のかもしれない。
ただ、一人助けるとまた別の誰かも助けなければならない。そこにゴールはあるのか、また仕事人の噂が起こった原因も後半にかけて明らかになってきます。
同作品に出てくるキャラクター森野に寄り添った作品「WILL」も素敵です。
おススメ小説③ハッピーバースデー
青木和雄さんによる児童書。「ハッピーバースデー」
あすかは、母親の静代から精神的な虐待を受けていた。虐待と気が付かない兄の直人も深く考えずに今の状況はお前が悪いんだとあすかを追い詰めてしまっていた。
直人の11歳の誕生日に、直人の言葉、静代の言葉にショックを受け声が出なくなってしまう。
母親に愛されたいだけなのに。
あすかは祖父母に預けられ、自然と祖父母の愛の中で少しづつ元気を取り戻し、本当に大切なことに気が付いていく…。
成長は気が付けばあっという間に出来るものなんですね。
愛を欲しがるだけだったあすかが、心境の変化のあった兄や担任の橋本先生、祖父母の愛を受けて大きく成長していく姿に胸を打たれます。
一人一人の人生の中で失ったものや、負った傷。それに向き合っていく勇気。
あすかを中心に、傍にいる人達の様々な物語に涙無くしては読めません。
おススメ小説④容疑者Xの献身
東野圭吾さんの推理小説。ガリレオシリーズ。ミステリ大賞などいくつかの賞を受賞している。
アパートに暮らす花岡靖子と娘の美里の元へ、元夫の富樫が訪ねてくる。逃げるように引っ越しても追いかけて暴力を振るうDV男を喧嘩の末殺してしまう。
どうすればいいかと頭を悩ませている靖子に手を差し伸べたのは、隣に住む数学教師・石神だった。
靖子を怪しいと考え捜査を進める警察だがどうしても決定的な証拠を掴めず、とうとうガリレオこと湯川学の力を借りようと考えるが…。
天才VS天才!!
湯川と石神はお互い認め合うほどの頭脳の持ち主だった。
犯罪が起こりそれを隠蔽する為に知恵を振り絞る石神と、わずかな痕跡、証拠から犯人をあげようとする湯川。
読みやすく謎解きも楽しめるミステリーの決定版と言っても過言ではない作品ではないでしょうか。
映画も有名になりましたね。湯川学を演じる福山雅治さんがこれまたはまり役でした。
ガリレオシリーズは他にも出版されてますのでそちらも要チェックです。
おススメ小説⑤恥知らずのパープルヘイズ
ジョジの奇妙な冒険の第5部~黄金の風~の後日談を語ったノベライズ作品。
本編での抗争後、ブチャラティチームを裏切ったフーゴはミスタに呼び出される。改めて組織への忠誠を求めるべく、ディアボロの残党麻薬チームの始末を命じられ、出来なかった場合はお前を始末すると言い放たれる。
フーゴは、シーラE、ムーロロとの3人で麻薬チームの追跡を開始する。
ジョジョ好きにはたまらないフーゴのその後!!
本編の中で、途中チームに着いて行くことが出来なかったフーゴのことが気になっていた僕としてはこれはたまらない作品でした。
キレるとヤバいフーゴも最初は他の仲間と同様にジョルノのことを認めてはいなかったが、行動を共にする中でその意志に信頼を寄せていくようになる。
人の考え方が変わったり、成長しているその最中に極限の選択を迫られて、フーゴはブチャラティに応えることが出来なかった。ブチャラティも自分で決めることを求めた為、正確には裏切った訳ではないんじゃないかな?とは思ってます。
それでも、フーゴはそのことで負い目も感じてたし、鬱々とした日々を過ごしていたのでこの話はチャンスだったと思います。
もちろんジョルノにもちゃんと狙いがあったし。
本編では登場しないキャラやそのスタンド能力も楽しめます!
なんと4部のあのキャラとの関係も!お楽しみに!
おススメ小説⑥さよならドビュッシー
中山七里による推理小説。
ピアニストを目指す香月遥は日々練習に明け暮れていた。
地震で家族を失い香月家に身を寄せている従妹の片桐ルシアは、遥と同じピアニストを目指すもの同士として仲良く姉妹のように過ごしていたし、遥の父はルシアを養子に迎える話を進めていた。
そんな二人を悲劇が襲う。当主である香月玄太郎の家から出火し、火事に巻き込まれてしまう…。
まさかの結末に震えました…。
何気なく手に取った作品でしたが、すごく面白かった。
タイトルから分かる通り音楽の話で、しかもピアニストの話なんですが、演奏中の描写がとにかくすごい。
読み進めるうちに演奏者の運指まで見えてくるような気がしてきます。
登場人物である岬先生も後に別作品で登場(岬洋介シリーズ)しますしそちらも是非ご覧ください。
ミステリーとしても、音楽小説としても本当に面白い。
ラストまで楽しめる1冊でした。
おススメ小説⑦死神の精度
伊坂幸太郎作品。伊坂作品はいくつか読んでてどれも好きな作品ではあるのですが今回はこちらをチョイスさせて頂きました。
主人公の千葉は死神で、対象者と接触し1週間観察する。
その中で「可」とするか「見送り」とするかを判断する。「可」の場合は8日目に亡くなり、「見送り」の場合は当初の寿命通りに生きられる。
その判断の基準は死神一人一人違い、明確な基準はない。
「人の死に意味も価値もない」とする千葉と6つの人生のストーリー。
クールだけど少しズレてる死神が魅力!
死神なのでもちろん普通の人間とは違うのは当たり前なんですが、感情自体が欠落している千葉がどこかチャーミングで行動の一つ一つが楽しみになります。
またミュージックは好きではあるが、カラオケは似て非なるものとの認識をしている部分にも拘りを感じて素敵だなと思いました。
こちらの作品も短編小説のようなものなので読み進めやすいと思いますし、その中でも様々なストーリーの交差も楽しめます。
まとめ
どちらかというとミステリーが好きなようでこのラインナップになったのかなと思います。
電車の中などで本を読んでいる人が昔よりも少なくなったと思います。
きっと昔よりもスマホの発達に伴って、ゲームや動画、もちろん電子書籍を読んでいる方もいる事でしょう。
SNSやネットサーフィンもついつい夢中になってしまうほど楽しいですよね。
それでも、今でもレコードショップが残っているように、本屋さんも無くならないんじゃないかと思っています。もちろん願望もありますが。
今回の記事であなたが素敵な本と出合うきっかけになれば幸いです。
最後に書に触れる先人たちの格言をご紹介します。
「仲間よ、これは書物ではない。これに触れる者は人間に触れるのだ」 ウォルト・ホイットマン-〈草の葉〉より
それではまた。
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