映画”ムーンフォール“を観ました。
ハリウッドの破壊王とも呼ばれるローランド・エメリッヒの最新作ということで否が応でも期待が高まります。
個人的な点数をつけるなら、100点満点中68点!
どの方向にも振り切れなかった感がありますなー。
アマプラで無料で観られるので何も考えずに観るくらいでちょうどいいかもしれません。
今回は、
- ムーンフォールのあらすじ
- ムーンフォールの見どころ
- ムーンフォールのネタバレ感想
について解説します。
広告
目次
ムーンフォール
公開 | 2022年2月アメリカ (日本公開は同年7月) |
監督 | ローランド・エメリッヒ |
脚本 | ローランド・エメリッヒ |
本編 | 130分 |
出演 | ハル・ベリー パトリック・ウィルソン ジョン・ブラッドリー マイケル・ペーニャ チャーリー・プラマー ケリー・ユー(英語版) ドナルド・サザーランド |
ムーンフォール あらすじ
2021年、月が突如軌道を変え地球に接近し始める。陰謀論者で月が巨大な建造物だと信じるハウスマンが気付き、NASAに連絡するも無視される。ハウスマンは子供向けの科学セミナーで偶然出会ったハーパーにそのことを告げ、ハーパーはNASAの副長官になっていたファウラーに連絡する。NASAでも月軌道の異常に気付き極秘に調査を進めようとしたが、ハウスマンがSNSで月が落ちてくると公表したため世界はパニックになる。
NASAはロケットで月に調査船を送り、月の表面に開いた垂直な穴を調査するも、ハーパーが目撃した黒い物体の群れに襲われて乗員は全員死亡する。月は軌道を大きく変えて地球に急接近し、潮位異常や地震、火山噴火を引き起こして、人類に危機が迫る。
https://ja.wikipedia.org 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
ムーンフォール 見どころ
ハリウッドの破壊王「ローランド・エメリッヒ」
などなど様々な「地球がやべぇぞ」映画を世に排出しているエメリッヒ監督。
今回もしっかりとその破壊王ぶりを発揮してくれています!
月が公転軌道を離れ、地球に接近することによって巻き起こる、未曽有の大災害によって街や地面に壊滅的な影響を与えます。
地球の重力と月の重力の影響で月の欠片が地球に降り注ぐシーンでメテオを連想した方も多いはず。
NASAの全面協力
今作の舞台は宇宙とNASAが占める割合がとても多く、リアルなセットも話題になっていましたね。
それもそのはず、スペースシャトルのセットは、NASAが実際に使用していた本物の訓練用コックピットで、NASAが所有する本物のガイダンス・ナビゲーション・シミュレータも使用したとのこと。
(引用元:https://news.nifty.com/article/entame/movie/12287-1783129)
コックピットはなんと倒産した博物館から手に入れた本物で、セットとして作ったものではないそうです。びっくり!
また、撮影現場には宇宙飛行士が同行していたそうで、様々なサポートも受けていたようです。
「すべてを出来るだけ正しく行いたい」というエメリッヒの思いが垣間見えますね!
圧倒的な映像美
今回の再押しポイントとしては映像美ですね。
宇宙のシーンから始まりますが、その美しさと怖さに息を飲みます。
また、月から降り注ぐ、欠片やその引力に引き上げられていく木々や、海水のシーンも圧巻。
映画館で観たかったなぁと悔やんだものです!
話の元は陰謀論!?
実は今作の話の元になっているのは一冊の本だとエメリッヒ監督本人が語っています。
それは、理論を扱う書籍を何冊か執筆している英国の作家クリストファー・ナイトの書籍月は誰が創ったか?です。
こちらの書籍では月は宇宙で最も奇妙な物体という表現がされており、その背理由として、核がないことや、質量。
太陽の400分の1の大きさしかないのに、太陽までの距離の400分の1の距離にあるため、地球から見ればほぼ同じ大きさ。
太陽と月の関係性は地球にとって意味を持ち、この関係性は宇宙最大の偶然とも言われています。
この書籍を読んだエメリッヒ監督は、内容にとても興味を持ち、世界が水に覆われる方法としてこの陰謀論ともとれる説を採用し”ムーンフォール”に取り掛かったようです!
この流れは本当に面白いですよね。
陰謀論を切り捨てずに、ふんだんに取り入れることで、本人も今作はファンタジーだと言ってますし!
ツイッター上のバトル!
実はNASAの公式ツイッターであるNASA Moonと”ムーンフォール”公式ツイッターでユニークなやりとりがあったことはご存じでしょうか?
こちらがそのやり取りです。
ツリーを読んでもらえばわかるかと思いますが、
NASA→「月や太陽が安定した軌道を描いていることに感謝出来る理由を述べてみよう。「ムーンフォール」を怒らせるつもりはない。」
ムーンフォール公式→「月は落ちてくることはないと言いたいのかい?」
NASA→「そ、そうだ。(いや、ほんまごめんて。)」
ムーンフォール公式→「そうか…起こりえないんですね。だけど本当に起こっているように見えるのはあなたたちのおかげだ!!」
この流れからの舞台裏の映像公開に繋げてましたね!
こういう演出割と好きです!
ムーンフォール ネタばれ感想
エメリッヒ監督の世界観や圧倒的な映像美、ヒューマンドラマも盛り込んだ期待値の高い作品だったにも関わらず、評価が低い今作品。
なぜこんなに評価が低いのかと僕なりに考えたところ。
- 設定と脚本の弱さ
- 振り切れなかった
この2つにあるのではないかと思いました。
エンタメとアカデミズム(学芸至上主義)との中途半端なところに着地してしまったのかなというところ。
そこにこれまた中途半端にヒューマニズムを盛り込んでしまったので、最終的な感想が映像すごかったね!に落ち着いてしまって内容が残らないんじゃないかな?と。
エイリアンの感知が電子機器ってのもなんかちょっと腑に落ちにくいというか。
勝手ながらインターステラーと比較してアカデミズムは弱く感じてしまうし、エメリッヒ監督が自分で言ったファンタジーやヒューマニズムという点では、自身のインデペンデンス・デイ(1996年)に大きく及ばない。
また、この中途半端な感じで、エンディングもまた中途半端な感じがまたいただけないなぁと思っています。
エイリアンに対しての戦線布告として捉えるべきなのか、とりあえず再建を計って行こうというところなのか。
ただ、もっと純粋に、映像×エメリッヒを感じればそんなに悪い作品ではないと思います!
一度ご覧になってみてください。
こちらもおすすめ。
コメントを残す