【映画】インターステラーのあらすじと解説。ネタバレ感想。

こんにちは。つむりです。

科学に忠実と言われながらもその難しさから、よく理解できなかった方もいるようです。

ですが、登場する言葉の意味や、状況を理解できればきっと素敵な作品だと思えるはず。

この映画の本質は家族の愛の物語です。

インターステラー徹底解説!

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インターステラー

公開2014年
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン
本編169分
出演マシュー・マコノヒー
アン・ハサウェイ
ジェシカ・チャステイン
ビル・アーウィン
エレン・バースティン
マット・デイモン
マイケル・ケイン

インターステラーあらすじ

農作物が枯れてしまう疫病と、日ごとに大きくなっていく砂嵐の影響で、人類は滅亡の危機を迎えていた。

元宇宙飛行士クーパー(マシュー・マコノヒー)は、父(ジョン・リスゴー)と15歳の息子トム(ケイシ―・アフレック)、10歳の娘マーフィー( マーフ幼少期・マッケンジー・フォイ)とともにトウモロコシ農場を営んでいた。

マーフの部屋で、本棚から本が落ちるという奇妙な現象が起きていたが、マーフはポルターガイストだと思っていた。

ある日進路面談で、クーパーはトムとマーフを連れて学校に向かう。

学校ではトムの進学が難しいことを告げられた。成績が悪いワケでは無かったが食糧難や経営難で大学への進学が一握りになっており、今必要なのは農夫と言われる。

その後、マーフが問題を起こしていることを問題に上げられた。

クラスで月面着陸の資料を見せていたが、かつての宇宙開発の功績はデマでガラクタいじりと批判され無駄な浪費を避けるという風潮になっていた。

教師の物言いに腹を立て、マーフを叱る代わりに野球の試合に連れて行くと言うとマーフは停学になった。

一方、農場で異変が起きていた。オートで作業をしているはずのトラクターがすべて家の前に集まってきたと連絡がきたのだ。

家に戻ったクーパーが原因を探してみるが原因不明。すべてリセットし直すことでトラクターは持ち場へと戻るが、二階から物音が聞こえ言ってみると、また本棚から同じ本が落ちていた。

マーフを野球場に連れて行き、試合を観戦している途中またもや大きな砂嵐に見舞われ、急いで家に帰ることになる。

家に入り、窓を閉めるが二階の窓が開いており、それを思い出したマーフが慌てて二階へ向かいクーパーはすぐに追いかけた。クーパーとマーフは二階の部屋に入り込んだ砂埃が、床の上で不思議な模様を描いているのを目撃する。

一晩観察したクーパーは、今までの本の落下は幽霊の仕業ではなく、重力が関係していることに気が付く。そしてこの模様がモールス信号ではなくバイナリ(二進法)であることを突き止めその数字が示す座標に行ってみることに。

正体不明の座標のため、一人で行こうとするがこっそり車に乗り込んでいたマーフと二人で向かうことになる。

1日中車を走らせ続け、夜になり辿り着いた場所はフェンスで仕切られており中に入ることが出来なかった。仕方なくボルトカッターでフェンスを破ろうと近づくと、突然ライトを照射され二人は拘束されてしまう。

目を覚ましたクーパーは、この施設が政府が認可した施設だと言われどうやってここを見つけたかの質問を受ける。警戒を解こうとしないクーパーだったが、会議室で旧知の中であるブランド教授と出会う。

返答を渋っていたクーパーに対し、ブラント教授はここの施設がNASAのものであり、地球からの移住計画の研究を進めていることを明らかにした。

植物の疫病がもたらすのは食料難だけではなく、酸素の減少もあり、マーフの世代が最後の人類になるだろうと考えられていた。

NASAが研究を続けているラザロ計画に参加して欲しいと頼まれるが、子供がいるから無理だと答えるクーパー。しかし、その子供を救うためだと説得されクーパーは宇宙船に乗る覚悟を決める。

ラザロ計画とは、地球以外の移住できる惑星を探すプロジェクトで2つのプランがあった。

プランAは宇宙ステーションでの移住計画、プランBは受精卵を運び移住先の惑星で代理出産で人口を急増させる計画の2種類のプランがあった。

太陽系に人類が住める星はないことが分かっていたが、48年前に「彼ら」と呼ばれるものが作ったと考えられるワームホールを通り抜け、人類の住める可能性がある星を探し、12名が12個の惑星を目指し飛び立っていた。

そのうち3つの惑星に到達した宇宙船からの信号が送り続けられていた。

いつ地球に戻れるか分からないプロジェクトに参加することをマーフは反対し、本棚の暗号が「STAY」だといいクーパーを引き留めようとするが、クーパーはマーフに時計を渡し、必ず帰ってくると言い出発する。

ワームホール

無事にロケットで宇宙に飛び立ったクーパー、ブランド教授の娘・アメリア(アン・ハサウェイ)と物理学者のロミリー博士(デヴィッド・ジャーシー)、地質学者のドイル博士(ウェス・ベントリー)との4人はエンデュランス号にとのドッキングに成功し、ワームホールに向かう間、冷凍冬眠に入った。

地球では、才能を見出されたマーフがブランド教授の元で研究に参加することになった。

ワームホールは高次元の為、宇宙船の操縦なども出来なかったが、なんとか無事に通過出来た。

途中、次元の歪に遭遇し、貴重な体験となる。

水の惑星

クーパー達は信号が来ている惑星の内、一番近いミラーの待つ水の惑星へ向かおうとするが問題があった。

ブラックホールであるガルガンチュアに近い為、捜査を誤ると引き込まれていしまう可能性があった。また、重力の関係で水の惑星での一時間は地球上での7年に相当することも大きな問題だった。

ロミリーをエンデュランス号に残し、3人は小型シャトルレインジャーで水の惑星に辿り着いた。

急いで、信号の発信元を探し、見つけ出すが機体はバラバラになっており、乗組員の生存は絶望的だった。

アメリアは、情報を得るためにバラバラの機体の中からブラックボックスを探し出そうとし、山が見える方に歩き出すが、クーパーが異変に気が付く。

山に見えていたものは波で間もなくここに到達する大津波だった。

ガルガンチュアの重力の影響で起きた引き潮の中に着陸していたのだ。

急いで、レインジャーに戻ろうとするが、ドイルは波に巻き込まれてしまい何とか乗り込めたアメリアだったが、船内に水が入り込み排水が完了するまで飛び立てずにいた。

何とか脱出し、エンデュランス号に戻るとなんと23年もの月日が流れていた。

23年分のビデオメッセージを見ると、トムは高校を卒業し、結婚、子供を授かっていたが、死別し、クーパーの父もこの世を去っていた。

自分にとって数時間の出来事でも、地球では起きた23年分の出来事が一度に押し寄せ、言葉を無くすクーパー。

トムもクーパーにはもう会えないと諦めていた、そして、初めてマーフから寄せられたメッセージには約束を破ったことに対する非難の思いが寄せられていた。

氷の惑星

後悔をしていても仕方がないとクーパーらはマン博士が待つ惑星を目指すことにする。

その頃、アメリアの父・ブランド教授は危篤になりマーフにラザロ計画の真相を話す。

用意されていたプランAが実現不可能なことを告げる、マーフはクーパーがその事実を知っていたのか問いかけるが、答える前に教授は亡くなってしまう。

マン博士からの信号を頼りに到着した惑星は氷の惑星だった。

博士の船を見つけ、冷凍冬眠中の博士を起こすと、博士は孤独から解放された喜びのあまりクーパーに抱きついて泣いた。

博士から話を聞き、この星に移住出来る可能性が強くなった。そのとき、マーフから送られてきたビデオメッセージを受信する。

そのメッセージを受け、ブラント教授の死とプランAが不可能だという事実を知るクーパーとアメリア。

マン教授が地球を飛び立つ前に方程式を解くことは出来ない事がすでに分かっていた。

その方程式の為には特異点、つまりブラックホールの中の情報が必要だったがそのデータは人知を超えているため入手することが出来なかった。

教授は自分を犠牲に種の存続を選んだとマン博士は養護したが、犠牲になるのは死にかけてる地球の人達だと反論した。

一方マーフは方程式の残りの謎を調べる為、子供の頃過ごした農場の家に向かっていた。ブラックホールの謎が解けるのは子供の頃に感じていた幽霊の存在しかないと感じていたのだった。

クーパーは地球に帰ると言い始めるが、マン博士はそれを阻止し自分の任務を遂行する為、クーパーを暗殺しようとする。

宇宙服のヘルメットを壊され、窒息寸前のところをアメリアによって救われる。

ロミリーはマン博士が自分の宇宙船に仕掛けた爆弾に巻き込まれて死んでしまう。

マン博士はエンデュランス号を奪う為にドッキングを試みるが失敗し爆発に巻き込まれてしまう。

爆発を起こしたエンデュランス号を回転しながら進んでいくがクーパーはなんと回転を合わせながらもドッキングを成功させた。

ガルガンチュア

流されていたエンデュランス号はいつのまにかガルガンチュアに引き寄せられていた。

地球まで戻る燃料はもう残されていないが、アメリアの恋人のエドマンズが向かった惑星までなら行くことが出来ると考えたクーパーはアメリアを送り届けることを決意する。

ギリギリまでガルガンチュアの引力に任せスピードが付いたところで全速力で離脱する方法に賭けることになる。

クーパーは乗っていた機体の燃料が無くなるまで走行し、その後切り離しを行い自らブラックホールに吸い込まれていった。

操縦が利かない暗闇の中を機体の破損に備え緊急脱出を行ったクーパーが辿り着いたのは奇妙な世界だった。

本がたくさん並んでいて、隙間から色んな時代のマーフが見えた。クーパーが辿り着いたのは、空間と時間を超越した五次元の世界だった。

五次元の世界からは、地球に干渉が出来た。また会いたいと目の前の本を叩くとマーフの部屋の本棚から本が落ちた。

幼いマーフに「STAY」のヒントを送ったのはクーパーだった。

マーフに自分の存在を伝えようと試みていたとき、クーパーと同じく機体を切り離し、ブラックホールに飛び込んだはずの人工知能TARSからの通信が入った。

TARSは「彼ら」に助けられており、ブラックホール内の量子データを手に入れることに成功していたが、そのデータを送る方法が無かった。

クーパーは、量子データをモールス信号に変換しマーフに渡した腕時計の秒針を媒体にして伝えようとする。

マーフはその信号にクーパーの意志を感じ、地球を救う手立てになると確信する。

マーフが方程式を解いた頃、次元の空間が閉じられはじめクーパーは光に包まれる。光の中にぼんやりとアメリアの顔が浮かび手を伸ばした。

ワームホールの中で、アメリアが触れたものも高次元空間にいたクーパーだった。

クーパーは気を失い、気が付くと、土星の衛星軌道上に建設されていた宇宙ステーション「クーパーステーション」で目を覚まします。

マーフは受け取ったデータから宇宙ステーションでの人類移住に成功していました。

土星の近くで回収されていた後日、マーフがクーパーステーションを訪れます。年齢もクーパーを追い抜き老婆になっていましたが親子の再開を果たすことが出来ました。

そして、その後マーフは、クーパーにアメリアを迎えに行くように言います。

クーパーは迷いもなく、宇宙船に乗り込みアメリアの星を目指しました。

インターステラーをもっと楽しむために

聞きなれない言葉や、話が難解な部分が多い本作ですが、言葉の理解が進むことでもっと楽しめる事でしょう!

ワームホール

ワープの入り口(もしくは出口)のこと。

空間にある穴(3次元なので球体)に入ると、別の空間に繋がっている。

今作では太陽系の銀河から別の銀河に繋がっていました。

次元

  •  数学で、一般的な空間の広がり方の度合いを表すもの。座標の数で表される。線は一次元、面は二次元、立体は三次元。空間は三次元であるが、n次元や無限次元も考えられる。
  • 物理量を長さ・時間・質量の積の形で表示したもの。
  • 物事を考えたり行ったりするときの立場。また、その程度や水準。「話の次元が低い」「それとこれとは次元の違う問題だ」出典(goo辞書)

と出てきます。

ワームホールの中は、人知を超えた「空間」と「空間」を繋ぐ次元なので4次元、クーパーが最後訪れた場所はそれに加えマーフの様々な時代に干渉していたので5次元と考えられます。

相対性理論

アインシュタインの提唱した理論です。女性ボーカルのバンド名の方ではありません。(すみません。)

相対性理論とはざっくり言うと、光の速さは一定で、時空間は歪むものという考えです。

早いスピードで動けば動くほど、時間はゆっくり進む。

重力が大きければ大きいほど、時間はゆっくり進む。

水の惑星は、ブラックホールに近いため、その星は重力が強く、その星での1時間が地球時間でいう7年に相当する。

ガルガンチュアでは51年もの時差がありましたね。

このせいで、クーパーはマーフの年齢を超えて若々しい124歳になっていました。

事象の地平線

物質がブラックホールに近づいた際に、その重力から逃げ出せなくなる境界線のこと。

クーパーが地平線を超えたあたりからどんどん暗闇になっていきましたね。

ブラックホールではその重力の為に光すら出られずに真っ暗闇だとも言われています。

コンサルタント兼製作総指揮にキップ・ソーン

今作でコンサルタント兼製作総指揮を務めたキップ・ソーンは理論物理学者であり、2017年には重力波検出装置の構築及び重力波発見への決定的な貢献により、ノーベル物理学賞を受賞している。

彼の参加により、実際の科学が忠実にストーリーに深く盛り込まれた。

まとめ

犠牲はあったものの、人類の存続は守られそう!?

という終わり方でしたね。

というのも、クーパーステーションでの人類の移住に成功していますが、問題は移住先がまだ確定していないということです。

しかし、その問題は「水の惑星」、「氷の惑星」に続く、第三の惑星「エドマンズの惑星」で解決を向かえそうです。

エドマンズの墓標のような場所に居たアメリアがヘルメットを外し歩いて行くシーンではこの星に酸素があり、人類が住むことが出来ることを物語っています。

クーパーが辿り着き、その後、クーパーステーションが到着することが出来れば、ラザロ計画のプランAが見事に成功となります。

そこまでの描写はありませんがそう期待させるラストでした。

スケールは壮大でしたが、とても身近な愛の物語。

是非、ご覧になってください。

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