“マトリックスリザレクションズ”ご覧になりましたか?
大人気「マトリックス」シリーズの第4弾“マトリックス レザレクションズ”が2021年12月17日(金) より日本で公開されました。
アメリカでも5日後の22日からの公開だったので文字通りこれは世界最速上映ですね。
今回の作品は「皮肉」と「解放」を感じる作品でした。
- あらすじ
- 見どころ
- ネタバレ感想
“マトリックスリザレクションズ”について解説します。
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目次
“マトリックスリザレクションズ”
公開 | 2021年 日本最速公開 |
監督 | ラナ・ウォシャウスキー(マトリックスシリーズ) |
脚本 | アレクサンダー・ヘモン デイヴィッド・ミッチェル ラナ・ウォシャウスキー |
本編 | 148分 |
出演 | キアヌ・リーブス キャリー=アン・モス ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 ニール・パトリック・ハリス ジェイダ・ピンケット・スミス ジェシカ・ヘンウィック ジョナサン・グロフ ジェイダ・ピンケット・スミス |
“マトリックスリザレクションズ”あらすじ
トーマス・A・アンダーソン(キアヌ・リーブス)は「マトリックス」というゲームを手掛け、ゲームデザイナーとして成功していました。
しかし、幻覚症状に悩み、セラピストの元を訪れ、いつも青いカプセルの薬を処方されています。
トリニティ(キャリー=アン・モス)が警察に包囲され、さらにエージェントに追い詰められるシーンを見ていたバッグス(ジェシカ・ヘンウィック)は侵入がバレたことを察知して逃げ始めます。
死んだはずのネオがどこかで生きていると信じて仮想空間を探していました。
エージェントに追いかけられていたときに、なぜか一人のエージェントに助けられます。
そのエージェントは、自分の使命に気づいた後、自分はモーフィアス(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)だと名乗ります。
仕事の合間に訪れるカフェSIMULATTE(シミュラテ)でティファニー(キャリー=アン・モス)と名乗る女性に惹かれていましたが、彼女には夫と二人の子供がいました。
モーフィアスとバッグスに導かれ、赤いカプセルを飲むと、アンダーソンはネオとして仮想世界から目覚めます。
記憶が戻り、ティファニーがトリニティだと確信し、彼女を取り戻そうと決心するが…。
“マトリックスリザレクションズ”登場人物
ネオ/トーマス・A・アンダーソン(キアヌ・リーブス)
幻覚症状に悩まされ、セラピストから精神を安定させるための青いピルを大量に処方してもらいながら生活を送っている。
ゲームデザイナーで、マトリックスというゲームをヒットさせている。
モーフィアスから勧められた赤いピルを飲み救世主・ネオとして戦いに身を投じる。
ティファニー / トリニティー(キャリー=アン・モス)
ティファニーはチャドという夫(まさかのあの人!後半で解説します。)と二人の子供を持つ母親。ただ幸せと感じてはいるがどこかに疑問を持っている様子。バイクに乗るのが好きにも関わらず夫からは理解が得られず、それを笑って誤魔化す自分に悔しさを覚えている。
モーフィアス(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)
新たな仮想空間内でエージェント・スミスとして異物を排除していた彼は、バッグス(ジェシカ・ヘンウィック)と出会い自分の本当の役割に気づきます。
モーフィアスは実体を持たないプログラムのため、現実の世界では、粒子の集合体として登場します。
バッグス(ジェシカ・ヘンウィック)
青い髪が特徴的なバッグスは、以前、ビルから飛び降りようとしたネオが落ちずに止まった瞬間を目撃し、仮想空間に気が付いた。
それ以降、様々な仮想空間に侵入し、ネオを探す。
腕には白いうさぎのタトゥーが入っている。
“マトリックスリザレクションンズ”見どころ
1.前作までとの違い
マトリックスシリーズである、「マトリックス」・「マトリックスリローデッド」・「マトリックスレボリューションズ」と今作“マトリックスリザレクションズ”には様々な違いがあります。
(そのせいで4作目というよりは、前回までと別の世界線かと思った!)
まずはモーフィアス・スミスが違う人!!
今作はマトリックスレボリューションから60年以上も経った世界(現実世界では)なんです。
モーフィアスは前作のモーフィアスとスミスの能力を足し合わせたプログラムなので人間ではありません。
ヤーヤが演じているのはマトリックスの世界の中だけの姿で、現実世界では粒子を使った集合体として戦っていました。
スミスもネオに敗れたが、今回また新たなプログラムとして登場する。マトリックスの中でゲームデザイナーとして働くパートナーとして。
ちなみに、その会社名は前作でマシンの統合知性体であった「デウス・エクス・マキナ」を由来としているであろう「デウス・マキナ」です。
また今回の一番驚いたのは、協力してくれるマシーンがいること。
シンシエントと呼ばれる人類と共生するマシンがいます。
ネオをポッドから助け出してくれたのも「シベーベ」というマシンでしたね。
他にも、気になる箇所があり、最初は、んん?となりました笑
- トリニティがティファニーという名前で家族持ち
- 前作までの3作は、今作では世界的大ヒットのゲームのストーリー など。
皮肉・解放
世界的なゲームデザイナーとして、成功しているアンダーソンに対し、マトリックス(ゲーム)の続編「バイナリー」を作るようにと指示があります。
その指示はさらに親会社(ワーナー・ブラザーズ)からの指示で、アンダーソン個人はもちろん子会社であるデウス・マキナにも拒否権はありませんでした。
ネオの命と引き換えに完結した作品の続編に難色を示すアンダーソンでしたが、渋々会議にも参加します。
実際の社名を出す遊び心というか皮肉というか笑
また、作品の途中までトリニティはティファニーとして生活をします。
専業主婦として、生きていくことを余儀なくされていますが、自分の時間も取れず、好きなバイクも家族に理解してもらえず抑圧された日々を過ごしています。
トリニティが記憶を取り戻してからはむしろ、主役は彼女でしたね。
今作の核
実際は死んでいた2人(ネオとトリニティ)を、エネルギー供給に困ったマシンが蘇らせ、また搾取しつつ支配していた世界からの脱出。
風情も何もなく言えばこれかなと。
今作は心情というか、監督の思いが前面に出ていたような気がします。
ウォシャウスキー兄弟からウォシャウスキー姉妹になったことで、ジェンダーに対する憤りを放出するかのようでした。
今回の敵キャラ「アナリスト」は特に男尊女卑を前面に押し出すキャラで、ラストのシーンでは一言一言にその考えがにじみ出していたが、その度にトリニティにボコボコにやられるという感じ笑
そして二人で大空に虹をかけるのもいいなと飛び出していく。まさに解放。
あれ?この人もしかして。
今作でとある映画監督が出演しているのをご存じでしょうか?
実はティファニーの夫役のチャドはなんと、
『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督です!
インタビューで監督はこう話されてました。
「1作目のプレミアに行った時のことをまだ覚えてるよ。そして2作目、3作目と携わって、今4作目だ。その間には『ジョン・ウィック』の3作を全部やった。すべてが非現実的だね」
https://front-row.jp/_ct/17506157
まとめ
18年ぶりのシリーズ最新作。
鑑賞前は話に置いて行かれないようにしないとなと思っていましたが、なんとか食らいついていけたと思います(ぎりぎり)
鑑賞後にあ、そいうことか!と気付く面も多々あり、やはりマトリックスも考察する方々のいい獲物に(?)なりそうですね。
女性としての目線や、今まで感じたジェンダーの体験や抑圧に対するラナの感情の吐露って感じがして割と好きでした。
ゲーム会議で飛び出してくるワードには昨今の傾向を語る場面があったり、エンドロール後にその続きが飛びだしたり、少し皮肉めいた感じがして面白かった。
劇中に、過去作品の映像や話が盛り込まれてくるので、是非前3作品をご覧になった後に鑑賞されるのをおすすめします!!
こちらもご覧ください~
【映画】007″ノー・タイム・トゥ・ダイ”あらすじとネタバレ感想。
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