”マトリックスリザレクションズ”について見どころをまとめてみました。
ご興味あればこちらもご覧くださいね。
【映画】”マトリックスリザレクションズ”あらすじとネタバレ感想
かつてはラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟だった二人ですが、ラリーは2008年、アンディは2016年に二人とも性転換手術を受けたことにより、ラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹であることを表明しました。
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目次
”マトリックスリザレクションズ”
”マトリックスリザレクションズ”
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【映画】”マトリックスリザレクションズ”あらすじとネタバレ感想
”マトリックスリザレクションズ”トリニティの進化
”マトリックスリザレクションズ”にてトリニティは当初「ティファニー」という夫と子供を持つ女性として登場し、アンダーソンとは初対面という顔で現れる。
アンダーソンもいつもカフェで眺めていただけでしたが、同僚の計らいで話をすることが出来ました。
しかし、夫と子供がいることを知り複雑な表情になっていました。
ティファニーは物語中盤までは、好きなことに没頭も出来ず、家族からの理解もない少し生きづらそうな女性でした。
しかし、ネオに会い記憶を取り戻してからの彼女は一気に覚醒が始まります。
終盤はどちらが主役か分からないほどです。
屋上で追い詰められた二人。
前作では空を飛んでいたネオですが、リハビリ中の為自信がないままビルから飛び出します。
しかし、ネオの力はまだ戻っていませんでした。
そんな窮地を救ったのは覚醒したティファニー(トリニティ)でした。
ネオを抱え空を飛ぶトリニティ。新たなる救世主の誕生の瞬間でしたね。
”マトリックスリザレクションズ”女性差別・LGBT
救世主として新たな力に目覚めたトリニティに、今回のラスボスであるアナリストは、女性差別の発言を繰り返します。
ビッチと言い放ったり、ネオにちゃんと躾けているのか?と聞いたり。
また同じシーンで空に虹でも掛ければいいと言い放つ言葉もLGBTに対する表現でしょう。
これらの内容は、
ラナ・ウォシャウスキー監督が性転換手術を受けていたことも少なからずはあるでしょう。
ですが、このシーンでのやりとりの中でトリニティはアナリストをボコボコにしたり、虹の空もいいなとネオと笑いあったりと鬱々としたこの世界を受け入れ、変えていく意志を表明します。
そして、人は弱く流されやすい生き物だからこそ、人ではなくこの世界の方を変えると言い二人で空に飛び立ちます。
このエンディングがわかりやすくラナの心境であるのならきっと、彼女は自分が抱いていたコンプレックスにちゃんと向き合ったんだろうな。そんな風に思わずにはいられません。(もちろん単純な話ではないでしょうけど。)
勝ち負けで測れるものではありませんが、少なくとも自分と向き合ったことは明白ですね。
かっこいいなぁと本作を見ながら思いました。
まとめ
マトリックスという作品の中にいつも「解放」というテーマがすぐ近くにあると思います。
ネオの救世主としての覚醒、ザイオンの支配からの解放、今作のモーフィアスが自分の使命への気付き、ティファニーがトリニティの記憶を取り戻し救世主さながらの力を得るのも、すべて解放ですよね。
ラナは自分が自分であることを許してほしかったのかもしれません。
別に許可はいらないと理解はしていても、そんな自分や、同じ悩みを抱える人達が自由に生きられる世界になってほしいと願っていたのかもしれません。
マトリックスシリーズをゲームのストーリーだと言い、その続編を親会社が作れと命令してくる。そんなことはしたくないというネオの主張もむなしく会社は続編の制作に動き出します。
その会話の中で中身が薄そうな感じも現代のヒットへのアンチテーゼとして表現されているものなんじゃないかと思ってしまう。
会社内の会議のシーンやエンドロール後の一コマには、
「近年のスピード感とレスポンスの速さには舌を巻くけれど、そこにどれだけの価値があるの?」
そんなラナの思いが見える気がします。
【映画】”マトリックスリザレクションズ”あらすじとネタバレ感想
”マトリックスリザレクションズ”は過去作品を見てから鑑賞することをおすすめします。
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