“THE GUILTY/ギルティ”を観ました。
基本的に声の演技だけで展開していく内容にハラハラが止まらず、息を飲むシーンが多々ありました。
そして、驚きのラストへと物語は加速していきます。
88分の圧倒的緊迫感を是非体験してください。
“THE GUILTY/ギルティ”について解説します。
-
あらすじ
-
見どころ
-
ネタバレ感想
広告
目次
“THE GUILTY/ギルティ”
公開 | 2018年 アメリカ 製作国はデンマーク |
監督・脚本 | グスタフ・モーラー |
本編 | 88分 |
出演 | ヤコブ・セーダーグレン(英語版) イェシカ・ディナウエ(英語版) ヨハン・オルセン(デンマーク語版) オマール・シャガウィー(デンマーク語版) カティンカ・エヴァース=ヤーンセン |
あらすじ
警察官のアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)はある事件の後から緊急通報指令室のオペレーターとして働いていました。
翌日に控えている裁判の判決でまた現場に復帰できる予定でした。
今だけの業務のためか、同僚にも気を配ることもなくアスガーの周りの空気はあまり良いものではありませんでした。
その日も電話がかかってきます。
麻薬の過剰摂取の男への救急車の手配や、強盗にあった場所へのパトカーの手配などを行い、一息ついていると不審な電話がかかってきます。
相手はイーベン・オスタゴー(イェシカ・ディナウエ)という女性でした。
会話がかみ合わないことで最初は酔っ払いの電話かと思いますが、次第にイーベンの状況が分かり始め、事件性があることに気が付きます。
イーベンは誘拐されており、緊急ダイヤルに助けを求めて電話をかけてきたのでした。
自分の子供に心配をかけないように電話をしているふりを続け、アスガーは犯人に悟られないために、「イエスかノーで答えて」と指示を出します。
携帯の位置情報から大まかな場所を割り出し、車の色が白ということまで確認できたところで電話が切れてしまいます。
北シェラン指令室に連絡し、分かっているだけの状況を説明した後、近くのパトカーを急行させるよう依頼します。
白いワゴンを発見したパトカーに無線を繋いでもらいましたが、その白い車は別の車でした。
手掛かりが少ないアスガーは独自に捜査を始めます。
イーベンの家に電話をかけたるとマチルデという6歳の女の子が出ました。
両親は留守で、家にはまだ小さな弟のオリバーとの二人だけだと言います。
話を聞いていると、マチルデのパパとママが言い争いになり家を出て行ったということが分かりました。ママはイーベン。パパは離婚した元夫のミケル(ヨハン・オルセン)で、彼には逮捕歴がありました。
1人でいるのが怖いというマチルデに、アスガーはオリバーと一緒にいれば怖くないとアドバイスをします。
しかし、マチルデはオリバーのいる部屋には入ってはいけないとミケルから言われていました。
マチルデからミケルの電話番号を入手したアスガーは悩んだ末に直接電話を掛けることを決意します。
マチルデとオリバーの様子を見に行ってほしいと電話をかけ、イーベンも一緒だろう?と質問しますが、関わるなとミケルに電話を切られてしまいます。
見どころ
ほぼすべてのシーンが通話
“THE GUILTY/ギルティ”は緊急通報指令室が舞台ということもあり、ほとんどすべての会話が通話という異色な作品です。
その為、音にかなりのこだわりをもっていたり、会話の内容だけで推理する必要があったりとかなり聴覚に訴えるものがあります。
「息づかい」・「背景音」・「間」
これらを最大限生かすために、劇中にBGMがないことも緊張感を高めることに繋がっていそうです。
ちりばめられている伏線
女性が誘拐され、それを通話だけで解決に導く話!
見始めるとそんな風に考えてしまう今作ですが、物語が進むにつれて、ほんの少しの違和感や背景が見えてきます。
今、どこにいるのか。
誰といるのか。
どのような状況なのか。
伏線を回収していくと一つの真実にたどり着きます。
そのときアスガーがとった行動は!?
この作品が長編監督デビュー作
監督のグスタフ・モーラーはこの作品が長編監督デビュー作とのこと。
スウェーデン・ヨーテボリ生まれ。2015年、デンマーク国立映画学校を卒業。卒業制作の短編「I morke(英題:In Darkness)」(15)がノルウェー国際映画祭でネクスト・ジェネレーション賞を受賞する。長編監督デビュー作「THE GUILTY ギルティ」(18)は電話からの声と音だけで誘拐事件を解決していく異色サスペンスで、サンダンス映画祭の観客賞を受賞するなど数々の映画祭で話題を集め、アカデミー外国語映画賞のデンマーク代表に選出された。
https://eiga.com/person/317467/
“THE GUILTY/ギルティ”ネタバレ感想
“THE GUILTY/ギルティ”を観て正直なところ…
タイトルにネタバレとついた記事を書いているのでやや矛盾もありますが、実際ところ前情報が何もない状態で見てもらいたいなぁというのが正直な感想です。
なので今回はネタバレ少な目で笑
何がすごいって、
緊張の連続と、この誘拐事件の背景と、主人公アスガーの心の動き。
この3つが絶妙に絡み合いラストまで目が離せない内容になっています。
セリフや背景音だけで色々と推理しながら見るのもとても楽しめました。
ミケルがマチルデに「オリバーの部屋に入るな!」と言った意味が分かると一気に物語が動き始めます。
それに呼応するように明かされるアスガーが裁判を受ける理由…。
是非、ご覧になって確かめてください!
ミステリーやサスペンス好きにはたまらない作品ですね。
本当に面白い!
ミステリーといえばこちらも是非。
【映画】”オールド”あっという間に年を取る。あらすじとネタバレ感想。
コメントを残す