こんにちは、つむりです。
大倉忠義さん、成田凌さん出演の問題作(笑)「窮鼠はチーズに夢を見る」をようやく見れました。
いや、これ映画館でやったのか、すごい笑。
と、中盤まではそんなどうでもいいことを考えていた僕も後半は心にぎゅんぎゅん刺さる感情を抑えるのに必死でした。
この記事では、
- 「窮鼠はチーズに夢を見る」あらすじ
- 「窮鼠はチーズに夢を見る」ネタバレ感想
- 「窮鼠はチーズに夢を見る」キャラクター
について書いていきます。
今回僕はアマゾンプライムビデオで見ました。ご参考までに。
広告
目次
「窮鼠はチーズに夢を見る」
公開 | 2020年9月 日本 |
原作 | 水城せとな 『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の魚は二度跳ねる』 |
監督 | 行定勲 「世界の中心で、愛をさけぶ」「リバーズ・エッジ」「劇場」 |
脚本 | 堀泉杏 |
本編 | 130分 |
出演 | 大倉忠義 成田凌 吉田志織 さとうほなみ 咲妃みゆ 小原徳子 etc… |
「窮鼠はチーズに夢を見る」あらすじ
大伴恭一(大倉忠義)の前に現れた大学の後輩今ヶ瀬(成田凌)は探偵になっており、大伴の妻から浮気調査を依頼されていた。
これを機に今ヶ瀬は大伴に急接近し、ずっと抱いていた思いを告げる。
その場その場で流されるしかできなかった大伴は最初は勢いに流されただけに思われたが、次第に自分の想いに気づいて行く。
しかし、大伴の元カノ・なつき(さとうほなみ)が現れ、二人の関係に変化が起こる。
7年越しの想いが実った今ヶ瀬はなつきに譲らなかったが、大伴には「お前を選ぶことは出来ない」と言われ…。
「窮鼠はチーズに夢を見る」ネタバレ感想
いわゆるボーイズラブもの。
原作はマンがのようです。
マンガであれば、美少年同士がくんずほぐれつしても、意外とそこまで違和感がないと思います。
でも、実写はどうなんだろうと一抹の不安を抱いておりましたが、僕の不安は一蹴されました。
ストーリーについて
同性愛は社会的に見て、徐々に違和感はなくなりつつあると思います。
ただ、それでも、異性を好きになっている人に対し、同性愛を求めるのはやはり障害が大きいんだな。
この映画は「純愛映画」です。
今ヶ瀬が放つどこまでも真っすぐな想いが本当にイタイ。
演出・脚本について
今回は演出として、二人の裸体が幾度となく出てきます。
減量して臨んだという大倉さんも成田さんもまぁなんとキレイなことか。(男から見ても。)
肌の色が際立つようにカメラマンに指示していたという行定勲監督曰く、「この作品は男に見せたいんだよね。」とのこと。
いや、すごく分かる。
偏見は見事に取っ払われました僕は。
また、今の日本の恋愛映画にしたいとのことで設定もかなりこだわったご様子。
職業や関係性から、住んでる部屋のインテリアまで。
この椅子は今ヶ瀬が孤独を感じるときに座っていたように思います。
たまきと付き合うようになった後、この椅子に座ったたまきを椅子から離れるように自分の方に呼ぶシーンも切なかった。
キャラクター・キャストについて
大伴恭一(大倉忠義)
演じた大倉さん本人も仰っていましたが、大伴恭一は「最低なやつ」です。笑
事なかれ主義といいますか、(劇中では「流され侍」と言われてましたね。)
その気がないのに自分のことを好きな気持ちを漁る。相手にとっても、自分にとっても結局得るものがない切ない行為です。
それでも、その場の雰囲気に流されて関係を持ってしまう。
そんな大伴恭一を演じた、大倉さんに監督は絶大な評価をしていました。
「彼らのすごいところは、ほぼ全員がニュートラルであるということ。常に多忙な彼らは、どんな仕事もオールマイティーにこなす必要があり、作り手がどうしたいのかをまず知りたがる。たとえ演じるキャラクターの感情が完全にはつかめなかったとしても、自分にいくつかの感情を持ち合わせてさえいれば、あとは想像することで何とか乗り切れるだろうという認識が備わっているんです」行定勲監督
nippon.com
今ヶ瀬(成田凌)
今ヶ瀬は「強い」と語った成田さん。
傷つくことが前提にあるけど、自分の気持ちを曲げようとはせず前に進む今ヶ瀬は、基本的には受け入れられないことが普通になっていたように感じですね。
ダメだろうなぁとか、こうして欲しい。って気持ちを受け入れてもらえたときに、「え?まじで?いやいや。」みたいなリアクションが見ていて少しつらかった。
あと、大伴を見ている目が本気のそれでちょっと怖い。笑
ニュートラルな大倉に対して、成田の方から仕掛けていく感じがありましたね。役者という仕事への向き合い方とか、全部をぶつけて今ヶ瀬を演じているような気がした。もちろんそんな成田をコントロールするのも僕の役目なので、お互いに意見を言い合って、そこにまた向き合っていく。僕らがもっともなじんできた俳優のあり方が、成田には見えますね。行定勲監督
nippon.com
夏生(さとうほなみ)
大伴の元カノで一番長く付き合っていた夏生を演じたのはなんと「ゲスの極み乙女。」のドラマー・さとうほなみさん。
中盤で今ヶ瀬と大伴の取り合いになりバチバチにやり合うシーンがありますが、いい感じに見ていてイライラしました。笑
7年越しの恋が実った今ヶ瀬の側に知らず知らずについている自分がいたのかも。
まさに女同士の修羅場を見事演じていました。
監督もそのシーンは夏生が良い空気にしてくれていると絶賛していたようです。
岡村たまき(吉田志織)
たまきは男性の好まれる要素が詰め込まれた女性のような気がしますね。
頑張り屋で、気を遣えて、彼の3歩後ろをついてくるような。
好きな人の為に料理の勉強をすることも厭わないなど、尽くしてくれそうな面があり本当に幸せになってほしいなと思うキャラクターですね。
彼氏のパーカーオンリーの恰好はやばいなぁ。あざと可愛い笑
足が本当にキレイ!
「窮鼠はチーズに夢を見る」まとめ
今作は2020年最前線の恋愛映画にしたというコンセプトのもと制作された作品ですが、まさにそのものでした。
LGBTが少しづつ認知されていますが、この映画でさらに理解者が増えればいいなと思います。
最初は少し抵抗があった僕も(すみません。)見終わった後には、いい映画だったなぁと余韻に浸りながらグラスを傾けていました。(すみません2回目)
設定が男同士である以外は普通の恋愛映画ですし、こんな風な叶わない恋にツライ想いをした人も少なくないでしょう。
心底惚れるって、すべてにおいてその人だけが例外になっちゃう、ってことなんですね。「今ヶ瀬」
https://www.phantom-film.com/kyuso/
身体を美しく維持している人ってその裏で途方もない努力をされていますよね。
一つのテーマでもある裸体の美しさも本当に魅力です。
2020年の王道純愛映画「窮鼠はチーズに夢を見る」是非ご覧になってください。
行定勲監督の作品「劇場」もおすすめです♪
コメントを残す