こんにちは。つむりです。
映画って本当にいですね。
今回のネタバレ感想は「AI崩壊」
残念ながらというか、この作品は見た方の評価が本当に低い。。
まぁ確かに既視感のあるストーリー展開やテーマなので少し物足りない部分もありましたが、ベタベタなものも嫌いじゃないので割と楽しめました。
- 「AI崩壊」あらすじ
- 「AI崩壊」見どころ
- 「AI崩壊」感想
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目次
AI崩壊
公開 | 2020年1月 日本 |
監督 | 入江悠『22年目の告白 -私が殺人犯です-』 |
脚本 | 入江悠『22年目の告白 -私が殺人犯です-』 |
本編 | 131分 |
出演 | 大沢たかお 賀来賢人 広瀬アリス 岩田剛典 髙嶋政宏 芦名星 玉城ティナ 余貴美子 松嶋菜々子 三浦友和 |
AI崩壊 あらすじ
2030年。高齢化と格差社会が進展し、人口の4割が高齢者と生活保護者となり、医療人工知能 (AI) 「のぞみ」が全国民の個人情報などを管理していた。そんなある日、「のぞみ」が突如として暴走を開始、“人間の生きる価値”を勝手に選別し始め、生きる価値がないと判定された人間の殺戮を開始した。警察は「のぞみ」を暴走させたテロリストが「のぞみ」の開発者である天才科学者・桐生浩介だと断定。逃亡する桐生をAI監視システムを駆使して追跡する。事件のカギを握るのは、桐生と、「のぞみ」を管理していた桐生の義弟・西村悟。桐生は警察の追っ手から逃れながら、AIの暴走を阻止しようと奔走する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/AI%E5%B4%A9%E5%A3%8A
桐生浩介(大沢たかお)と桐生望(松嶋菜々子)がずっと研究を続けていた医療人口知能。
しかし、AIの認可が下りる前に望はガンで亡くなってしまいます。
その後認可が下り完成したAIにのぞみという名前をつけ、望の弟である西村悟(賀来賢人)が代表取締役を務めるHOPE社がのぞみの運営と管理を行うようになります。
浩介は研究に明け暮れていた日々から離れるため、娘の心( 田牧そら)とシンガポールで暮らすことにします。
のぞみが普及し、医療だけでなくスマート家電や自動制御の車など人間の生活と切り離せないようになって数年後、功績が讃えられ浩介に総理大臣賞が贈られることになります。
悟から総理大臣授賞式の前にHOPE社の新しいデータセンターのオープニングセレモニーに出席してくれないかと連絡が来ますが、浩介は気乗りしません。
しかし、心は日本に帰りたい気持ちが強く一人でも行くと準備を始めます。浩介の作ったAIが日本でどんなふうに使われているか知りたいという心の言葉に、浩介はしぶしぶ帰国を決めます。
HOPE社のセレモニーに出席するべく会社に到着すると、入口にはAIの普及に伴い仕事を奪われたという失業者が押しかけていました。
新しいのぞみのサーバールームを見学し、会社をどんどん大きくしていく悟やHOPE社の社員に感謝を伝えます。
その後セレモニーの最中に、AIに反対している過激派が乗り込んできます。事前に悟に相談を受けていた警察庁警備局理事官の桜庭誠(岩田剛典)の配備で速やかに確保が出来た。
人工知能研究で博士号を取っている桜庭は浩介にずっと憧れていたと話します。
セレモニーが終わり、総理大臣賞授賞式のため車に乗り込んだ時、心は持ってきていた家族写真がないことに気が付く。
授賞式に間に合わなくなるため、浩介は出発し、悟が「後から心ちゃんと追いかけます。」と言いサーバールームに戻り写真を探していると、のぞみに異変が起こる。
医療機器や車の自動運転やナビシステムに問題が発生し、事故やペースメーカーの誤作動が起こり始める。
のぞみはインシデント(緊急事態)発生とし、自動でセキュリティロックを始めます。。
サーバールームもロックされたため、写真を探している心は中に閉じ込められてしまいます。
全国の様々な情報が集まるサーバールームのため扉は頑丈に出来ており破壊することも出来ません。人間の指示はことごとく拒否され、のぞみはとある学習を始めます。
そのころ異変を聞きつけ、会社に戻ってきた桜庭が指示を出し、サイバー犯罪対策課が捜査を始める。その後、なんとサイバーテロの攻撃を仕掛けたのは浩介と断定された。
浩介のカバンの中には知らないデバイスが入っておりそこから発信があったとのこと。
警視庁でも捜査にAIが導入されており、防犯カメラや超小型ドローン、一般車両の車載カメラなどの映像などから浩介を見つけだし捜索を始めた。
浩介は、警察の捜査網をくぐり抜けながら閉じ込められた心を助けるためサーバールームを目指す。
AI崩壊 見どころ
AIのリアルな描写
AI崩壊には、人工知能を専門としている東大教授の松尾豊さんが監修で入っているため、かなり現実的な10年後のAIが描写されています。
つまりこの問題も起こりうるということ。
劇中で、桐生浩介が警察に追われている際に使われていたように、自動車のドライブレコーダーやスマホのカメラを監視カメラ代わりに使うシステムは存在します。
人工知能が情報収集のために、他人のPCやカメラ、自動運転などに勝手に潜入するようになってしまえば今の社会を乗っ取ることは造作もないことかもしれません。
アナログの良さ
警視庁捜査一課の合田京一(三浦友和)と奥瀬久未(広瀬アリス)はペアで動くことになりますが、ベテラン刑事の合田は桜庭のやり方とは意見が合わず刑事としての経験と勘で桐生を追い詰めることが出来ます。
AIに頼りきった世界の中でも人間のやれることはあると感じました。
ある意味スカッとしました。
犯人の狙い
AIに必要なのは膨大なデータです。
データのないAIは比較や判断がうまく出来ないためその機能はどうしても低いものになってしまいます。
警察が使うAI「百目」はどうしてもまだそのデータが足りませんでした。
そのため、個人情報や様々なデータを蓄積している「のぞみ」のデータベースを手に入れたかったのです。
最後のシーンの意味
桜庭が事情聴取をされている(ような)シーンで最後色々な文字が流れていきます。
その際の桜庭のセリフで、
「人間はもうすぐ地球の主人公の座から降りるんです。」
「AIの暴走が収まったかどうかはもう人間にはわからないんです。」
というものがあります。
そして流れてくる、「singularity」(シンギュラリティ)
日本語で技術的特異点と言われ、機械の知能が人間を超える転換点を指します。
哲学者のレイ・カーツワイル博士が2045年に起こるとして提唱した概念です。
また、
if human ==”Life”
human =”death”
プログラミング言語では=が二つ続くと「比較」、一つであれば「代入」の意味があります。
つまり、
「人は生きる価値があるのか?それとも死か?」
AIがそんなことを考えるようになる。特異点はもうすぐやってくる。という暗示です。
AI崩壊 ネタバレ感想
評価が低い理由に突っ込みどころが満載ってのがありそうです。
- AIすごいし、万能なのに桐生見失いすぎ。
- 悟、死ぬ必要あったのか?
- サーバールーム頑丈すぎ。
- AI反対派が電子機器使いすぎ。
- 取り壊し予定の大学院廃墟に設備残りすぎ。
- なんだかんだセキュリティがザル。
- 長い
- 見たことるようなストーリー
などなど。
結構様々な意見が飛び交ったり、詳しい人からすると違うなぁという部分もあるでしょう。
けど、個人的には面白かったですよ。
追跡してくる小型ドローンをタブレット端末でぶん殴ったり、最後のぞみを元に戻す手段は結構アナログな手段だったことなど。
意外性はなかったですが、それでもストーリーは充分楽しめました。
まとめ
人工知能に対する警鐘かと思いきや、やっぱりの人間が介入しているのでそれはまた違う話だなと感じる映画でした。でも、一つ気にするきっかけにはなりました。
人間よりAIの方が優れているものが確かにある。
それは多くのデータを元に、比較・演算をして人間より早く正確に最適解を出せるということ。
しかし、一方で未だに人間が優れている部分も多々あります。
数値にすることが難しかったり、比較するデータがないようなものは依然人の手で行う方が効率がいいでしょう。
いつか人類の障害になる日が来るかもしれませんが、現状有益に違いないそれはまだまだこれからも進化を続けるのでしょう。
同名の小説がありますが、こちらは原作ではなく映画が先に制作されています。
監督の入江悠さんが脚本も手掛けており、こちらは映画の小説版です。
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